虹ヶ咲のこれまでとこれからの話をしよう(2ndライブを終えて)

 

 

はじめに

 

みなさん、こんにちは(こんばんは)。「ラブライブ!シリーズ」応援してますか?

私はラブライバーと呼ばれても差し支えない程度には応援しています。

そのラブライブ!シリーズにおいてμ's,Aqoursに続く3代目グループの"虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会"に今思う事を書き残そうと思い筆を執った次第です。

2020年10月からテレビアニメが放送開始と決定し、今書かずにいつ書くのだ!といった状況ですので、お付き合いいただければと思います。

ラブライブ!とはなんぞや?という方はまずは公式サイトやWikipediaを一読していただきたいです。

 

 

虹ヶ咲の「これまで」

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、通称「ニジガク」は現在10人で活動しているスクールアイドル群及び、そのスクールアイドルたちを演じる声優によるユニットです。従来の雑誌連載に加え、スマホ向けゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」を主戦場として活躍しています。

しかし、つい先日までは、10人ではなく、9人のユニットであり物語でした。

これこそがこれまでのラブライブ!シリーズと最も違う点であり、このブログを書くに至った最大の理由です。

 

歴史の始まりは、2017年3月爆発的ブームを誇った「スクフェス」の4周年記念プロジェクト「パーフェクトドリームプロジェクト(PDP」の企画が発表されます。それはスクフェスの人気投票で上位になった3人と新キャラクター6人による新たなスクールアイドル虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」を描く企画でした。

 

その後、同年9月の東京ゲームショウでキャラクターを演じる9人のキャストの発表・PDPの中核となるスマホアプリが2018年内リリースの発表がありました。その後、キャラクターを描くweb連載やキャストによるインターネット番組の生放送が始まります。

しかし、翌9月にこのアプリのリリースを2019年秋に延期する事が発表されます。

 

実際にアプリがリリースされたのは、2019年9月26日。当初の企画名である"PDP"という名前はいつの間にかどこへやら、アプリ名の通称である"スクスタ"が虹ヶ咲の物語を象徴するようになりました。

他媒体での活動は特別遅延する様子はなく、2018年8月にWebラジオのスタート、11月に1stアルバムのリリース、アプリリリース後の2019年10月に2ndアルバムリリース、2019年12月には念願の1stライブが開催され、ライブ中にアニメ化が発表されました。また、2020年1月にはラブライブ!シリーズ9周年を記念するラブライブ!フェスに出演、翌2月には9人のキャラを2・3・4人に分けたミニユニットによる楽曲のリリースもあり、アプリのリリース遅延こそあれ、順調に活躍を広げていきました。

 

そして、運命の2020年7月31日、スクスタ内のメインストーリー17章にて、ニジガクに10人目のメンバーの三船栞子が加入する様子が描かれました。

8月4日にはTwitter公式アカウントでも加入のお知らせが非プレイヤー向けにも公開され、界隈にはかつてないほど議論が巻き起こりました。

とはいえ、スクスタ内のストーリーに栞子というキャラクターが登場したのは2019年10月31日のアップデートに追加された第8章で、そこからはメインストーリーにはほとんど出ずっぱりであったのが実態です。(ストーリーが気になる方は"有志"の方がYoutubeで挙げているので見てね)

しかし、多くのプレイヤーは同好会と対立するキャラクターとして登場した栞子が加入するとは露ほども思っていなかったのです。

もはや全肯定オタクしか残っていないと言われていたラブライバー達がTwitter上で思いの丈を語る様子は、逆にこれからの展開を期待させるには十分でした。ちなみに私の意見は「加入自体は肯定的だが、ストーリーが悪い」です。

 

 

虹ヶ咲の「今」

 

さて、なぜ、栞子加入をラブライバーは(私は)予期できなかったのでしょう。

 

ニジガクは活動方針として、「ソロ活動」を強調しています。

これまでのラブライブ!シリーズにおいて"9人"のグループであることが重視されたμ's、Aqoursとは大きく異なるポイントです。

そんなニジガクの活動を軽く振り返ってみましょう。

アプリリリースごろまで毎月人気投票企画が行われその順位に応じて新規ボイスがあったり、4コマ漫画が作られたりしていました。また他の投票企画として1位のキャラのみにソロ曲とそのミュージックビデオを作成するという大胆なものもあり、そこでは小悪魔系スクールアイドルの中須かすみが1位に輝きました。

音楽展開においてもキャラクターソロ曲が中心であり、アルバムは各キャラのソロ曲+全員で歌う曲という形で展開されています。スクスタのストーリーでもキャラごとに楽曲作成やファンクラブ結成の様子が描かれており、ソロ重視というのは多くの媒体で共通しています。

とはいえ、同好会のメンバー自体は企画発表時点から9人であり、ソロ重視というのも単なる一要素に過ぎないとラブライバーは認識していました。

 

メンバー加入が実際に起こるその日までは。

 

加入が確定するその日まで、9人(とプレイヤーである"あなた")の物語だと思っていたものが10人の物語に変質してしまったのです。単なる新キャラクタ―追加ならともかく、キャストもライブ活動その他に加わるとあらば、音楽展開やキャスト同士の関係まで波及する中々難しい問題です。

そしてまさに今日、9/12・13で3公演のライブが無事(無観客配信への切り替えによる先行抽選シリアル無効問題があったので無事ではない)終了しました。

 

2020年9月現在、後から加わった栞子にはソロ曲が3rdアルバムの1曲のみしかなく、他の9人には1st~3rdの3曲(かすみのみ4曲)存在しています。

2ndライブでは9人時代の"全員曲"へ栞子も参加し、10人であることを強調しました。しかし、その一方で元々コンテンツのメインとしていたソロの披露は9/12公演ではフル1曲(かすみのみ2曲)とショートver1曲(栞子は無し)、9/13公演に至っては全キャストがフル1曲のみでした。

過去シリーズとの対比でもあった「ソロ重視」という要素が「ストーリー上でのメンバーの追加」に置き換わってしまったかのように感じられます。

この辺りはユニット曲のセトリ入りもあり、更に突き詰めることが出来そうですが今日はここが主題ではありません。

 

最も重要で衝撃的だったのは今このブログを書いている理由である、「TVアニメの公開時期」なのです。

 

 

虹ヶ咲の「これから」

 

2020年10月TV放送開始!!というわけで、まずはこちらのPVを見ていただきたい。

 

youtu.be

 

 

「届け!ときめきーーー。」

「9人と1人の少女たちが紡ぐ青春学園ドラマ、スタート!」

 

9人と1人の少女たちが紡ぐ…?

栞子、出ないのか…?

 

今までのラブライブ!シリーズのアニメの大筋は、メンバーを集めるところから始まり、なんだかんだでスクールアイドルの頂点を目指します。そのメンバーがμ'sとAqoursで共通して9人だったのでこれまでは”9”という数字が大切にされていたわけです。

しかし、ソロを重視し、栞子の加入を許可するというシリーズの定石から外れたニジガクが新たなラブライブ!シリーズの在り方を提示したことで、アニメでは栞子加入をどう描くのだろうという期待・ワクワク感がファン心理としてありました。

 

PVやキービジュアルを見る限り登場するのは栞子を除く9人のメンバーとスクスタストーリーにおけるプレイヤーの分身となるキャラクターの9+1人のみ。なんてこった。

 

1stライブにおけるキャストでの発言から、プロジェクト開始時点ではアニメ化は計画されていなかったと判明したニジガク。(実際、企画当初は雑な扱われ方であったので真偽くらいは一ファンでもわかります)

Aqoursがバリバリコンテンツの2代目、中核として活躍する中、こちらも地道に活動を積み重ね成長して念願のアニメ化。正直μ'sの成り上がりと被るように感じるところもあります。

2021年には3rdライブの開催も決まり、アニメのOPやEDなどの新規楽曲も披露されるだろうという期待がされていました。

なんだかんだオタクコンテンツの花形であるアニメに、栞子は出ないらしい。私がこの約2か月で栞子加入について考え、引き続き応援することを決断したのは何だったのだろう。

全ての元凶はアプリのリリースのせいによる加入時期のズレなんじゃないか、という意見があります。でも、アニメ化はアプリリリース遅延後いつ決まったんですか…?栞子をアプリのストーリーで加入させると決めたのに、アニメには出さないという決断はいつ決めたのでしょう?

今後の展開への不安が募ります。

 

 

でも、そもそも、今後への不安なんてニジガクにとってはごく当たり前でした。

 

 

Aqoursが象徴的な1stライブを終え、その興奮冷めやらぬ中、外伝的に発表されたPDPに最初から注目するラブライバーは決して多くありませんでした。

アプリリリースまでの謎極まるWeb連載。連載されるサイトごとに扱うトピックやライターが異なりマンスリーランキングでも明らかなキャラ人気に格差があったあの頃。

声優による番組がメインコンテンツと化し、声優目当ての人しか見ていないとまで揶揄されたあの頃。

アプリの延期が発表され、別のスマホアプリのようにアプリリリース自体に疑問符が浮かぶようになってしまったあの頃。

アプリリリース後、お世辞にも面白いといえないゲーム性から新規ファンの獲得は無理だろうと諦めたあの頃。

ラブライブ!フェス後、ラブライブ!新規プロジェクト(発表時点では名称未定、今は、ラブライブ!スーパースター!!という名前で展開している)が発表され、μ's、Aqoursに続くユニットはやはりニジガクではなかったという答え合わせが起きたあの頃。

 

 

ニジガクはラブライブ!の看板を背負っていなければ生まれておらず、例え別の名前で生まれていても、泡沫声優アイドルコンテンツとして消えていたでしょう。人気は"ラブライブ!"である事、その一点によるところが大きいです。

しかし、キャスト発表からもう3年もやってきたのです。切り捨てるのは勿体ないくらいにキャラクターの物語とキャスト同士の絆は積み重なっています。

 

私は、ニジガクをこれからも応援したいんです。

唯の外伝だった虹ヶ咲がμ'sもAqoursも超えて、歴代で1番のスクールアイドルになる姿をみたいんです。

 

 

閉鎖的、巨大な閉じコンだと言われるようになってしまったラブライブ!に新しい風が起こるなら、きっと、「これから」なんだと信じています。期待しています。