久保ユリカBirthday LIVE 2017 in奈良レポ
お久しぶりです。シカちゃんのイベントの後はどうして幸せな気分になるんでしょうね。イベントレポを書かなければこの気持ちは収まらない。ちなみにこのブログ内のシカちゃんの発言(「」内)は自分の曖昧な記憶に基づいていますのでその点ご了承ください。
まずはセトリから。
M1 Lovely Lovely Strawberry
M2 ジャーーーーンプアッッッップ!!!!
M3 Capture you!
M4 胃が痛いんだなぁ(short ver.)
胃痛ラジオ出張版(アンケート紹介コーナー)
M5 Everyday 胃痛
幕間映像①
M6 SUMMER CHANCE!!
M7 Happy Cuty My Snow Man
M8 春風メロディ
幕間映像②
スムルースさん登場(M12まで生バンド、コーラスとして参加)
M9 記憶コロコロ
M10 愛のかたまり
M11 LIFEイズ人生
幕間映像③・プレゼントコーナー
M12 スーパーカラフル
M13 そのままでいいんだよ
EN1 セカイのスキがユメになる
EN2 ありがとうの時間
このセトリ、実際は幕間映像の入っていない曲間にはすべて”MC”が入っています。
リストにしたら随分くどくなったので表記からは省きました。ライブ”イベント”とは銘打たれていたもののまさかイベントの半分喋っていたのは驚き。喉が持つの凄い。
まずは1曲目、Lovely Lovely Strewberryシカちゃんの1stシングル表題曲でもはや鉄板。衣装はアイドル風のワンピース、ふわふわした雰囲気で、パニエで広がったスカートがいい意味で予想外で、大変可愛らしいものでした。ずっと歌ってきただけあって歌そのものはCD音源よりも上達したんじゃないかと。この曲は何といってもサビラストの「Lovely Lovely Strawberry」という歌詞を歌いながら、宙を指でなぞる振りが印象的。
歌い終わると即MC。ここで「普通はそのまま3曲ぐらい歌うのに、私は毎回MC挟むからね」とシカちゃんからのお言葉。その他には「毎回水飲むから、おいしいとか答えないよ」と”お水コール”にもあらかじめ釘を刺すあたりは流石。「ここ飲食禁止らしいからこっそりお水飲んでね」とはじまったばかりなのに鹿節が止まらない。「私次やる曲ドンドン言っていくからね、ジャンプアップね、(客の歓声)私も気合い入れないとけないんで頑張ります」
2曲目ジャーーーーンプアッッッップ!!!!はコール&レスポンス多、高速BPMのアゲ曲。バックスクリーンの映像で歌詞が出ていたのがお客さんとしてはとてもありがたかったです。「両手を上にあげてサイリウムぶん回して愛を確かめ合う運動」は想定よりも長い時間ぶん回すことになったので覚悟しておきましょう。
歌い終わった後、疲れた様子を見せるシカちゃん。「この曲は前山田さんが作ってくれたんですけど、歌詞が私をDisってるんですよ、”週末はだいだいぼっち”とか。週末じゃなくても休みの日だいたいぼっちですけど。」客、苦笑。
3曲目Capture you!は打って変わって体でリズムに乗りたくなる曲で膝でリズムを取りたくなる(実際ノリノリで聞きました)。サビの英語がLLSとは異なりナチュラル寄りの発音だったのがこの曲の拘りなのかなと感じました。
「この曲、曲は可愛いですけど、歌詞をよく聞くとヤバいやつですよね、コーヒー買う君をスケッチしてるんですよ(身を乗り出してスケッチしてるジェスチャーをしながら)。次は、まあ奈良ってことで特別なことをやりたいんですけど、その前に1曲聞いてもらいたいです、奈良でも歌った曲です。」
4曲目は胃が痛いんだなぁ。胃痛ラジオのテーマソングでもお馴染みの一曲、昨年の胃痛イベントin奈良でも披露されてましたね。自分は落選していけなかったので、初めて生歌で聞きました。1番から直接落ちサビに移るshort ver.でしたが、バックスクリーンには過去の胃痛ラジオの映像が流れていたのが個人的に激熱。年明けに海庄やさんで収録した回の映像が一部使われていて、めちゃくちゃ懐かしい気分になりました。あの回本当に大好き。
曲が終わるとスタッフに椅子と机を要求。奈良公演のみの企画として物販待機列で配られたアンケートをもとに「胃痛ラジオ出張版」のスタート!名前は出していませんでしたが、シカちゃんの匂わせ方から、胃痛ラジオと同じ方が脚本を書いてくれたみたいです。ありがとうございます。
問1 AL「すべてが大切な出会い」の感想・お気に入り曲を教えてください
問2 「久保ユリカ」のイベントであった『大切な出会い』を教えてください
問3 あなたの「胃が痛くなるエピソード」を教えてください
の設問の回答を読み上げ、コメントしていました。問2は基本ぼっち参戦でイベント開演前に隣の人と話すくらいの自分には書くことがありませんでした()。問3は初期の胃痛ラジオでも募集していたお題で特に最後に読まれた胃痛ネーム「留年ニキ」さんの「留年」という力強い(?)一言が上手くオチを作ってくれました。卒業目指して頑張ってほしいです。コーナー後にスタッフに片付けを頼むときに「なおしといて~」と声をかけていた点に方言萌え。MC中も時々関西弁が出ていたのが本当に可愛かった。
5曲目はEveryday胃痛、胃痛テーマソングと同じ作詞作曲メンバーです。歌詞の中に溜息が入っているのは本当に斬新。この溜息は実際にコール&レスポンスとしてわざとらしくないガチ溜息をしてほしいとの事で、挑戦してみたのですが音響にかき消されたのか余り他の人の溜息は聞こえませんでした…東京公演ではリベンジしたい…!
この曲の後はシカちゃんは一旦ステージから退場、事前に撮影した映像が流れました。このタイミングで流れたのは、イベントパンフの写真企画であった「自分へのプレゼント」として花やしきへ出かける映像でした。絶叫マシンに乗ってはビール、お化け屋敷に入ってはビール、と何かアトラクションを体験した後にビールを飲んでいたのがとにかく印象的でした。先日のアルバム発売記念ニコ生でもビールを飲んでいましたが、本当にいい顔で飲むのでこっちもビールが欲しくなります…。花やしき、行ってみたいですね。
映像が終わると、ショートパンツで肩を出した目のやりどころに困る衣装に着替えたシカちゃんが登場!
6曲目はSUMMER CHANCE!!。この曲は全体的に汎用コールが多めで要所で警報やPPPH、fwfwが聞こえてきました。公式にダンス動画が上がっているので振りコピをしている方もいてそれぞれの楽しみ方のある曲だと思います。個人的にはP'sLIVE以来に生で聞いたのですが、この歌もさらに磨きがかかっていたように感じます。努力の跡が伺えるというのは本当に尊い。
「じゃあ皆次の歌何かわかりますか?(しばしの沈黙の後、わかんない!という声)わかんないよね~、すぐに返事するんじゃなくて、ちゃんと考えてくれてからわかんないって答えるのが良いですよね~。5歳児。隣に5歳児がいたら優しくしてあげてくださいね」とまたまた鹿節が炸裂。こういうトークの回しができるようになっておじさんは嬉しいです。「夏の曲をやったので次は冬の曲をやりたいと思います」
7曲目はHappy Cuty My Snow Man、Tom-H@ckさんが作詞された楽しいウィンターソング。露出の多い衣装ですが白を基調としていたため、曲の雰囲気にもまた絶妙にマッチして雪の妖精のようでした。全力でJUMPでこっちこっち、という歌詞のところで跳ねながらこっちこっち、手を招く振り付けが本当に大好きなのでまた見ることができてよかった。皆さんも注目してみてください。
この曲の後のMC,次の曲が尊すぎて頭から抜け落ちてます。どなたか覚えてたら教えてください。
8曲目は春風メロディ。この曲が聞きたかった。この曲ではステージ上に用意された階段を上り、最後には遠くを見つめながら階段に腰かけながらしっとりと歌い上げる。ブレードを振る手を止めて聞き入りました。優しい雰囲気のある歌詞ではあるものの、その中に力強さを感じる歌でした。
ここで再びシカちゃん退場、次に流れた映像は江戸切子に模様を付ける体験をするシカちゃんの映像でした。真剣に取り組むシカちゃんの表情に映像を見ているだけのこちらにも力が入ります。無事江戸切子のグラスが完成したところで、スタッフからシカちゃんに焼酎のプレゼント。特別に今作ったばかりのグラスに注いで水割りに。このライブ中何度お酒を飲みたくなることか。ちなみにこの時プレゼントされた焼酎は「なゝこ」という銘柄でした。興味のある方は調べて値段に驚いてください。」
9曲目は記憶コロコロ…なのですが、なんと衣装が変わっているだけでなく、生バンドの演奏が!先ほどの映像が流れている間、スタッフさんがスピーカーや楽器を用意していたのでまさかとは思いましたが、なんと奈良限定でスムルースさんがゲストとして演奏やコーラスをしてくださいました。記憶コロコロを歌い終わった後は、イベント頭からステージに置かれて存在感を放っていた4つの椅子にシカちゃんとスムルースのお三方が座りMCに移りました。
MC中には楽屋で盛り上がった事の話題になり、トントン相撲で盛り上がった、という話からスタッフさんにお願いすると、なんと実際に楽屋から段ボール?で出来た大きなトントン相撲のセットを出してきてシカちゃんVS回陽さんで勝負をすることに。試合前にはシカちゃんが四股踏みをするというレアな場面も。結果は土俵際で粘りを見せたシカちゃんの勝利で、賞品として回陽さんにジュースをおごってもらうそうです。
10曲目は愛のかたまりを披露。座ったまま、アコースティックverでした。ベースの小泉さんは、なんと傍らから取り出したボンゴを演奏していました。この曲の披露前には、この曲の生まれた経緯(ありがとうの時間の前身的な曲であること)をスムルースさん本人から聞くことができ、改めてゲストに来ていただいてよかったなぁと思わされました。
11曲目はインタビューなどから、カバー曲の候補として挙がっていたことが伺えるLIFEイズ人生。スムルースさんの楽曲で、シカちゃんがメインボーカルとしてカバーで歌いました。間奏部分ではスムルースさんのライブでは鉄板の「書道パフォーマンス」をギターボーカル徳田さんが披露し、続けてシカちゃんもパフォーマンスに挑戦するというサプライズ。サビのワイパーや曲のラストにみんなでジャンプするなど、実にバンドテイストな曲の味わい方ができたのがとてもよかったです。
ここで「スムルースさんに見てもらいたいものがある」と4人がステージ上にいる状態で映像の再生。内容は今回ライブ会場に置いてあったスタンプのデザインをシカちゃんが掘るというものでした。この映像は奈良限定の公開だそうです。奈良限定の要素、本当にたくさんです。映像が終わると舞台袖から抽選箱とプレゼントが用意されました。スムルースの3人と、抽選で選ばれた10人にこのスタンプの複製品がプレゼントされました。当選した皆さん、おめでとうございます。
12曲目、スムルースさんと最後に歌ったのはアルバムにもカバーが収録されているスーパーカラフル。さわやかな曲調が会場に響きわたる中、タイトル通り思うがままのサイリウムを振る光景が本当にカラフルで不思議と満たされた気分になりました。スムルースさんとのコラボ中、本当にシカちゃんとスムルースさんが楽しそうにしていたのが印象的でした。
10年前、シカちゃんはスムルースさんのライブを見るひとりのファンで、でも芸能人・タレントとしてはシカちゃんはもう頑張り始めていて、そんな両者がまたあの日奈良で一つのステージの上に立っていた事が奇跡のようで、でも人の縁を強く感じる出来事でもあって。またいつか久保ユリカfeat.スムルースはどこかで見られることを期待しています。
スムルースさんがはけると、次の曲が最後であるとシカちゃんが告げます。「ゲストいなくなって次が最後とか普通ないよね!?」とアンコールに対して暗黙の了解を求めてくるのがまたシカちゃんらしい。
13曲目はアルバムのリード曲でありシカちゃん自身が作詞したそのままでいいんだよ。等身大の言葉で紡がれた、ボクはキミに支えられているという歌。こんな自分でも”キミ”のひとりでいられたら、それはきっととても幸せなことです。そして奇しくも、ボクとキミを入れ替えても同じ思いを抱いているんだよって、伝えたいです。本当にいつも救われています。心が温かくなる歌でした。
歌い終わると頭を下げ舞台袖へと帰っていくシカちゃん。観客からは割れんばかりの拍手。しばしば、早すぎるアンコールが問題視されることがありますが、この時はしばらく拍手が鳴りやみませんでした。
アンコールの声が響く中、ライブTシャツと近いデザインのシャツにダメージジーンズという”よく見る”シカちゃんらしい衣装をまとって再登場。歌いながら登場するのではなく、出てまずMCが始まるのが本当に不思議な感覚です。
「それじゃあ、ペンライトは緑にしよっか。」
シカちゃんが今回のライブ中に色の指定をしたのは恐らくこの時だけです。
アンコール1曲目はセカイのスキがユメになる、作詞畑亜貴・作曲山田高弘・編曲中西亮輔というどこかで見た事のある顔触れ。あの日見ていたユメの続きがそこにはありました。でも、この曲で歌われているのは懐古や郷愁ではなく、旅立ち。目の前に広がる世界にスキの気持ちを持って踏み出していこう、という強い気持ちの発露。これから先へと進んでいくシカちゃんには本当にピッタリの曲であると思います。
歌の後のMCで「みんなちょっと私とは違う歌声が聞こえたかな?」と『あの子』が歌った音源をバックで流していたことを明らかにしました。自分は軽い違和感程度で、特別気にかけてはいなかった(間の前の景色に精一杯だった)ので東京ではもう少し耳を澄ましてみたいと思います。『あの子』についてはシカちゃんは勿論、会場のお客さんも名前を叫んだりせずにいたのが本当に素晴らしい空間であったと思います。シカちゃん自身、積極的に過去の作品について語ることはしません。でも語らないからって忘れたり、蔑ろにしているわけではない、という事もあの会場の誰もが理解していた故の空間でありました。
そしてこの時のMCで重大な発表がありました。「ピュアな気持ちで聞いてね」と前置きがあったときは(ついに結婚報告か)と身構えましたが、その実「ソロアーティスト休止」という恐らく誰も予想していなかった発表でした。これはシカちゃんの言葉で声で直接伝えられた以外、現時点(2017.5.18時点)で公式からの発表ソースはなく、今でも半ば夢のような気がしています。しんと静まった会場で「今回のアルバムで今までの自分を全部出し切った。充電期間が欲しいなと思いました」と語るシカちゃん。
ここからはいちオタクの勝手な推察ですが、ソロデビュー以後色々なインタビューで「声優久保ユリカ」として歌うことをいつも気にかけていました。そして直近のインタビューでは、「アーティスト活動を通じて、あらためて声優の活動に力を入れたくなった」と語っていました。実際、ソロデビュー後の約1年、本当に沢山の作品に出演していました。そしてオーディションは更にたくさん受けていたのでしょう。声優から派生した別の道を歩いたことで元々の声優という像の輪郭をはっきりさせたのかもしれません。そんな意思を感じました。また楽曲提供でスムルースさんと関わったのもまた一つの理由かもしれません。スムルースさんを追いかけていた頃はシカちゃんが声優に興味を持った頃と重なります。こういった要因が、一度アーティストの道を引き、声優業に更に力を入れるきっかけになったのかもしれません。頭ではこのように理解しても、やはり、しばらくはアーティスト・久保ユリカの新曲が聞けないことは残念です。声優としてだけではなく、歌手としての久保ユリカの存在が大きくなっていたことを痛感させられる発表でありました。
発表は悲しいお知らせだけではありませんでした。なんとシカちゃん個人のファンクラブ「SHiKACO PARK」が作られることも発表されました。ライブ終了2時間後に申込をしたのですが、既に300人以上が手続きを済ませていて驚きました。今後、ファンクラブを活用してトークイベントなどが開催されることを期待します。
そしてイベントの最後を飾ったのは3rdシングル表題曲、ありがとうの時間。ありがとう、というシンプル、でも力強い言葉を据えたこの歌はまさに「久保ユリカ」を体現しているように自分は思います。涙を堪えながら歌う姿にはこちらも思わずもらい泣き。ドンドン涙もろくなっている自信があります。歌い終えたシカちゃんはステージの端から端まで手を振りお辞儀をしてから舞台袖へと消えて行きました。
今回のイベント、単純な時間は勿論、その内容の濃さにも驚かされました。開演前は2時間前後と予想していましたが、ふたを開けてみると、なんと3時間。アンコールでのMCを少し急いているような印象を受けたので、実際はここまで長くなる予定ではなかったのでしょうが、ソロ初のライブイベントとは思えない長さでした。MCでしゃべり過ぎた、という見解で恐らく間違いないです(笑)。勿論量的な満足感もありましたが、シカちゃんのソロイベントで感じる満足感はやはり、質にあると思います。基本的にトークを中心に進めるイベントで、ライブイベントと銘打った今回も、その実歌うより話をしていた時間の方が長いんじゃないかと思います。加えて、今回MCや天の声にあたる方がおらず、シカちゃんただ一人を軸にトークが展開されていました。その分シカちゃん自身の言葉や、言葉以外の立ち振る舞いなどから様々な思いを感じ取ることができる点がこの満足感に繋がっているのだと思います。
さて目前に控えた東京公演、中野サンプラザ。金曜とはいえ平日の夜は埋まらないんじゃないかと心配していましたが、一般販売は無事完売。注目が集まっていることを感じます。歌手活動にひとまずの区切りを迎えるシカちゃんに、心からのありがとうを伝えてきます。